ドナウ

鍵 THE KEYのドナウのネタバレレビュー・内容・結末

鍵 THE KEY(1997年製作の映画)
-

このレビューはネタバレを含みます

劇薬と媚薬、慣れるということは恐ろしい。

愛という一字にどれだけの感情、欲望が絡み合っているのか、あまりに複雑怪奇で紐解く事はできないだろうと思う。愛なんてものは何かの集合体で不純が当たり前、純愛なんてありゃしないのではないか。人間誰しも欲望を持っていて、その行き着く先は破滅しかない。人間は弱く醜く滑稽、愛に狂い、欲望に溺れたその姿を客観視するとこんなに可笑しいのか…柄本明凄いなぁ。影絵の犬、狐、鳥の隠喩は郁子を端的に表してたと思った。

池田敏春の赤の使い方、長回しも画の切り取り方も大好き。なるほど、音楽はやっぱり本多俊之だった。
ドナウ

ドナウ