鍋山和弥

300 スリーハンドレッド 帝国の進撃の鍋山和弥のネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

今作品は、全体的に、『復讐』が、テーマのような気がする。前作で、『スパルタ』の王であり、夫、『レオニダス』を、『ペルシア』に殺された、『ゴルゴ王妃』は、もちろん、『アテナイ』の将軍、『テミストクレス』に、父、『ダレイオス王』を、殺された、『クセルクセス』。『ギリシア』に、家族を殺され、奴隷にされた挙げ句、体も許し、捨てられ、『ペルシア』に、拾われた『アルテミシア』。そんな、様々な者達の、復讐心が、交差する、この『ペルシア』vs『ギリシア』。気付いてみれば、誰が、悪いという訳ではない。全ては、戦争と欲望が、生み出した悲劇。やはり、戦争は、悲劇しか生まない。欲望は、愚かでしかない。1つの、欲望が、大きな悲劇を、生むのだ。性欲が、あるのは、仕方がない。だが、相手の心を、無視すれば、憎しみしか生まない。憎しみが、復讐心となり、悲劇を生む。やはり、性欲も、純粋であれ、不純であれ、互いの合意が、必要だろう。性欲も、合意の上であれば、相手を、傷つけなければ、悲劇は、生まないし、争いも生まない。当然、復讐心も、生まない。
鍋山和弥

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