あなぐらむ

リディック:ギャラクシー・バトルのあなぐらむのレビュー・感想・評価

3.9
正しくは「リディック 怪獣大戦争」でした。
砂漠の惑星版「エイリアン2」。これが「ダークヒーロー」っすよ。ヴィン兄貴のクール&ワイルドぶりが炸裂。勇ましきヒロイン、スターバックことケイティ・サッコフのスナイパー描写も燃える! 要一作目(傑作「ピッチブラック」)予習。

ちゃんと二作目(「リディック」)もエピソードとしては折り込んでいて、尚且つ一作目にかなり味としては近く、新しさも感じさせる。クリーチャー映画としてもかなりいいい。
レイティングをあげているので描写もおとなしくなく、首ちょんぱとか臓物どばーっとかてんこ盛りで楽しめるぞ。クリーチャーの種類も結構いるし、メカもレトロフューチャー感がいい具合、全体的に一作目をヴィン兄のネームバリューでブロウアップした感じに思える。
先に書いたケイティ・サッコフがリディックと共闘するアクションヒロインを好演。
ジョゼフ・ネメックがクリエイトしたホバーバイクやクリーチャーたちがなんとも魅力的。なんか懐かしさを感じさせる、お金をしっかりかけたB級映画の味わい。豪快でタフでしかも理知的、子供と動物には優しい(笑)リディックには、悪党なのに惚れてしまうよね。

監督のデヴィッド・トゥーヒーはB級街道まっしぐらな感じのキャリアだが、アンドリュー・デイビスの地位を高めた「逃亡者」の脚本を書いている実績があり、追跡劇、極限状況を巧みに物語に組み込む才がある。音楽もB級感がたまらないグレアム・レヴェル。
ワイスピではあまり感じられなくなってきたヴィン様のワルい感じを観るにはうってつけの良品。カール・アーバンも出てるお。