lapin2004

スター・ウォーズ/フォースの覚醒のlapin2004のネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

このシリーズに多少でも思い入れがあるのならば、冒頭のメイン・タイトルのファンファーレの最初の一撃を聴いた瞬間に頭の中は空っぽになり、一気に物語に引き込まれることでしょう。この様式美はやはり強力。

壮大なスケールの話がわかりやすくテンポよく展開し、このあたりの丁寧な進行はJJエイブラムス監督の力量を感じました(しかし上映時間138分は長い…)。映像もこの10年の進化で、よりリアルでありながら自然、になっており、なんかもう来るところまで来た印象です。全編にわたって1977年公開のエピソード4へのオマージュたっぷりで、キャリー・フィッシヤーとマーク・ハミルは登場しただけで目から汗が。。。映画作品としては及第点以上、いやかなりのクオリティと言って良いでしょう。重圧もあったであろうに、監督はいい仕事をしたと思います。

しかしあまりに映像・演出が進化し、リアル・自然になったことで、「戦争」というものが生々しく表現されてしまっていると感じました。空爆や大量破壊兵器、村を殲滅するシーン、あといままで無機質だったストームトルーパー(敵の兵士)が人間くさくなってたりして、時節柄ヘラヘラ半笑いで鑑賞できるものではありませんでした(米国ではPG13指定)。結構残酷な描写もある童話でも、絵本だと問題なかったりしますが、リアルCGで描くと難しいってことなんだと思います。オオカミにお婆さんが食べられるシーンをリアルに自然に描かれても…

なんか変な感想になりましたが、観て損は無い、すごい作品だと思います。
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