“17歳は、真面目じゃない。”
17歳で性に目覚め、家族に隠れて売春を繰り返すイザベルと彼女の家族の一年間を四季とともに美しく、そして物悲しく描く。フランソワ・オゾン節炸裂というほどにはマリーヌ・ヴァクトの体当たり演技が凄いし、音楽がエモい。
R18だから結構エロいのかと思ってたけど、何故かエロくないしむしろ崇高。それよりも映画としての完成度が高くて最後まで飽きずに観た。17歳だからという理由一つで深くは明かされないイザベルの気持ち、そして母親を中心とする家族の葛藤。特に無垢な弟のフォローが可愛かったな。シャーロット・ランプリング登場は不覚にも笑った（笑）。
17歳を題材にした映画は沢山あるけれど、これはなんだかノスタルジックに後を引く。
