なんじゃこりゃ
始めに言っておくと、TVドラマ『相棒』シリーズは1作品も観たことがないし、劇場版の1、2作目も観たことはないです。なので本作が相棒初体験です。
陸上自衛隊に関する特定のワードについて何となく調べてたら本作がヒットしたので、旧作クーポンを利用してレンタルで鑑賞しました。それだけの理由です。私の気の迷いのために自らを犠牲にして財布の小銭を守ってくれたクーポンに感謝ですね。
端的に言えば防衛省の不祥事に警察が首を突っ込んじゃうハナシです。
設定がよく練られた重厚な作品のことを「骨太な作品」などと喩えたりしますが、敢えて本作を喩えるなら「重度の骨粗鬆症」ですね。どうも脚本家はカルシウムが足りていないようです。
なんか最後の方で、常識人でもなければサイコパスともいえない中途半端なキャラ設定のおっさんが日本の国防の在り方について厨二病じみた持論を吹かした上で自身の行いを正当化していたような気がしましたが、聞くに値しませんね。アタマが沸いているとしか思えません。
それに右京さん、自衛隊が嫌いなら別にいいんだけど、映画という公のメディアであっさりと国防を「流行病」と切り捨てるのはアカンよ。あまりにストレート過ぎて品が無いのよ。
国防とシビリアンコントロールについて触れた映画を観たければ、こんな馬鹿げた実写映画ではなく『パトレイバー2』を観ましょう。
2023年13本目