レビュー王子

5つ数えれば君の夢のレビュー王子のネタバレレビュー・内容・結末

5つ数えれば君の夢(2014年製作の映画)
2.7

このレビューはネタバレを含みます

お嬢様学校寄りの舞台設定で、園芸部がひとりしかいなくて、柵もないような花壇が屋上にぽつんとあるだけなのが気になりました。

5人とそのとりまきに焦点をあてるにしても、ほかを風景化させすぎていて、「学校(女子校)で起こる出来事」というより、単にスクールシチュエーションのお題目という感じでした。

そのシチュエーションとして序盤からミスコンが主題になるわけですが、最終的には「組織票」というどこから出てきたのかいまいちよくわからない軽薄なアイテムで片付けられ、最後までひっぱったのに別にミスコンが書きたかったわけではなかったのか、と思いました。

明確にいじめられてたのに、ミスコン後に水をかけて言い合えるぐらい関係が正常化しているのがいちばん意味わからなかったです。女子ってそういうもの、みたいな書き方なんでしょうか…。


【好きだった点 - ポエム風の台詞】

現実離れした背伸びした長台詞がじぶんは好みで、あまりうまいとは言えない演技と相性がよくて、来るたび「来た!」とうれしくなりました。ただ、ぜんぶ一辺倒なことば選びだったので、作家性を出したことば選びよりも、その子の「夢」側の設定から出てくることば選びにして幅があったらもっとよかったなと思いました。


【エンドロール最高】

めっちゃ好きなエンドロールです!劇外でありつつ、最後にカーテシーしていて、「もしかしてここまでが劇!?」となりました。劇中劇的なメタ的な構造なのかもしれません。
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