AB型の末っ子

猿の惑星:新世紀(ライジング)のAB型の末っ子のレビュー・感想・評価

4.7
「猿はいつでも強い猿に群がる」

「Kingdom of the Planet of the Apes」の予習の為に、「猿の惑星」シリーズ総鑑賞!

個人的ベスト「猿の惑星」!
シリーズで1番「猿の惑星」らしい人間と猿の対立と共存を描いていて、めちゃくちゃ胸に刺さる。

マルコム役のジェイソン・クラーク、悪役の印象強すぎて、猿嫌いの人間かと思ったら、めちゃくちゃ良い人で、疑ってすみません…ってなったw

とにかく、素敵過ぎるシーザー中心にストーリーが進んでいく。でも、素敵な理想主義者だから、最初は慕っていた腹心のコバには、人間に肩入れしているように思えてしまい、シーザーを裏切り敵対することに…。

コバ…人間に苦しめられた過去のせいで、憎しみに囚われ続けている。ただの悪じゃなくて、憎しみに満ちた復讐だから、コバの恐ろしさがとても際立つ。普通に怖い。
この憎しみが人間だけなら分かるけど、結局シーザーをはじめとする優しい猿たちにも向けられてしまい、コバの独裁になってしまう。

1番恐ろしいのはシーザーもひとつ違えば、コバのように憎しみで支配する王になっていたかもしれない、ということ…。

人間陣営もなかなか複雑。
ゲイリー・オールドマン演じる人間たちのリーダーのおっちゃんも悲しい過去を背負っている。
その過去を考えると、共感できてしまう。

しかし、あの帽子被った猿嫌いの男みたいに、どの時代にも恐怖と憎しみから、攻撃で自分を守ろうとする愚かな人間がいる、ということには本当に悲しくなる。

今回から登場したシーザーの息子、ブルーアイズとコーネリアス。旧シリーズでのシーザーの息子コーネリアスの行く末を知っているからこそ、2人のことが心配でたまらない…。
どうか死なんでくれ…よ…。

'APES TOGETHER STRONG !!'