ShunUjita

インヒアレント・ヴァイスのShunUjitaのレビュー・感想・評価

インヒアレント・ヴァイス(2014年製作の映画)
4.5
トマスピンチョンの小説の映画化である。難解でハードボイルド風の尖ったストーリーであるにもかかわらず柔らかい女性の語りとともにグルーヴィでイージーコミカルに沸騰していく。演出がありえないほど面白く、終始笑わせられるが同時に抑制された美しさに満ちている。カリフォルニアの太陽の過剰な輝きを映し出すシーンが70年代の狂騒を際立たせる。この映画をみてチャールズブコウスキーの小説「パルプ」を連想する人も多いだろう。
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