みきわめとおる

天使のはらわた 赤い眩暈のみきわめとおるのレビュー・感想・評価

天使のはらわた 赤い眩暈(1988年製作の映画)
3.7
(石井隆監督が、5月22日逝去されました。
 ご冥福をお祈りいたします。)

1988年の竹中直人の頭上には、黒髪がわんさか繁っていた。

わかんねえだろうなぁ。

1988年の我が性春アイドル泉じゅんは、バーのママが似合う美熟女になっていた。

わかんねえだろうなぁ。

1988年は、まさに狂熱のバブルの真っ只中で、竹中直人が演じた証券マンのように顧客の金を使い込んでも、相場で取り返そうとしてもがく男が周りにもいた。

わかんねえだろうなぁ。

漫画家、石井隆は天使のはらわたシリーズの原作者であり、今作で初めて監督を務め、
ゴミ箱に捨てられた脚本を見つけた竹中直人がコメディアンから、日活ロマンポルノの役者に挑戦し、新しい道が開けるきっかけとなった。

わかるわかる。その男凶暴につきで、北野武が衝撃の監督デビューしたのが1989年。

バルブの狂熱は、ルネサンスを産むのだ。

わかるわかる。