ポールニューマンがまだまだぽっと出の、それでも凄い存在感の役者で、
エリザベステーラーが圧倒的主役な位置付けの作品ながら、その実ポールニューマンが完全なる主役である。
男が男を愛する苦しみを、1958年に描くことの困難さをこの隠喩表現の中に見いだす。
原作者、テネシーウィリアムズは、なんじゃこれは、圧倒的に生ぬるいやないかいな!と激怒したらしい。
そらそうよ。ラストシーンで、ポールニューマンとエリザベステーラーとの夫婦ハッピーエンディングを印象付けるのだから。
そんなわけはないやろ。
熱いトタン屋根の猫は、スキッパーという名前しか出てこない男の存在で時代を超える映画となった。