lapin2004

アントマンのlapin2004のレビュー・感想・評価

アントマン(2015年製作の映画)
4.0
神でもなければ超人でもない。特殊なトレーニングを積んだ軍人でもなければ、天才科学者でもない。セレブでもない…どころか金も職もない。スーツを脱げば、娘の養育費も払えないサエないバツイチ40男…という、MCUでは異色のヒーロー誕生のお話。

ヒロインも若くはないし、ヴィランも強くはなく、ハッキリ言ってスケールの小ささは否めないが、その分親しみやすく、よくまとまった作品となっている。身体を小さくしたり、元の大きさに戻ったりしながらのアクションは絵面的に面白く、笑いありホロリとさせる部分もあり(「仲間」がやられたシーンは泣けた!)、娯楽作品として過不足ない。このシリーズのファンとしては「エイジオブウルトロン」の重苦しさに疲れたタイミングだったので、次の大作「シビルウォー」に向けて、ちょうどいいブレイクになったのではないだろうか。(しかしクライマックスにおける「禁断のワザ」は、将来宇宙の危機を救うカギになりそうな予感も……銀河を救う無職40男。そうなったら胸熱)

CGとメイクによる若Mダグラスと老Hアトウェルらが絡むシーンが、何気に凄い。
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