映画武士道

ドラゴン・コップス 微笑捜査線の映画武士道のレビュー・感想・評価

3.7
結論から先に書きますが私的にはアリです。
注意点としてはジェットリー主演みたいな感じですがジェットリーの出番はかなり少ない。
もちろんラストはジェットリーがバッチリ決めてくれますが、そこまでの道のりは基本もう一人の主役と言っていいウェン・ジャンが主力になって戦う感じになりますのでジェットリーファンの人が見るとガッカリするかも。

内容はコメディカンフーアクション。
まじめなカンフーアクションが多いイメージのジェットリーですが今作はちょっとジャッキーよりのコメディテイストのカンフーアクション。(そしてCG大目。これは演出面で頑張ってるとも言えますが俳優のアクション負担を軽くする目的を少し感じました)

ストーリーは香港警察の誤認逮捕や違法捜査、器物破損など問題ばかり起こしているポンコツ警官3人組(ジェットリー:定年間際の老刑事。ウェン・ジャン:若手のドジ警官。ミシェル・チェン:二人のめちゃくちゃかわいい女上司の警部。犯罪心理学などの修士号とかを持ってる人。若いけど上司なのでキャリア組かなんかでしょう)
がリウ・シーシーの恋人が漏れなく全員笑いながら死亡するという連続不審死事件を追っていくストーリー。
ジェットリーは定年間際の老刑事という役なのでメインを張ってアクションや捜査はしていきません。メインで捜査をするのは若いどじっこ刑事のウェン・ジャン。ウェンジャンが危ないとき&ラスボス戦にジェットリー
が出てきて戦うという感じの助っ人キャラでしかありません。
そこは残念ですがストーリーとしてはまあまあでした。
コメディ要素とオーバーな演出でちょいちょい笑える。ジェットリーが捜査中に株取引をやっていて「なぁに明日はきっとストップ高さ!」という台詞に私も株をやってるので親近感を感じたり。
中盤までストーリー展開がアクションものなのに呪いをかけられているために連続で死んでいる。オカルト要因なの?みたいなミスリードがあったり。
さらにそこから見つかった犯人が実は真犯人をかばうために罪をかぶっている偽犯人だというミスリードがあったりしてアクションものなのにミステリー要素も結構強いです。

真犯人であるラスボスはめちゃくちゃ強いです。降龍十八掌みたいな必殺技を使ってきます。でもCGなので好みじゃない人は残念に思うかもしれません。
私は金庸作品の「射鵰英雄伝」とかで慣れていたのでこれ、降龍十八掌じゃね?とちょっと興奮でした。私は金庸作品大好き!

リウ・シーシーは以前華流ドラマにハマっていたとき見ていた「風中の縁」に主演されていて大好きだった女優さんなのでまた見れてすごく嬉しかった。でも正直この作品では良さがあまり出てなかった。「風中の縁」に出ていた時はもっとすごい演技力を発揮していて驚かされたのですけど。

あとホアン・シャオミンが出てるんですがストーリーのメインに関わってこない、ほんとに意味不明なくらいなチョイ役で出てきます。友情出演かなんかなんですかね。無駄遣いとしか言いようがないです。

あと女上司役のミシェル・チェンさんがいちいちかわいい!ほんとかわいいなぁ~って思いながら見ていました。

悲しかったのはジェットリーが定年間際の老刑事役ってとこです。
顔はまだまだ若いのですがやっぱ歳ですか~。
アクションもだいぶもうキツイみたいなインタビュー記事を読んだのでアクションの負担を軽くしようとしてCGを増やしたり若手の刑事役にアクションをやらせた部分はあるのかもしれません。
映画武士道

映画武士道