鍋山和弥

青春の門 自立篇の鍋山和弥のネタバレレビュー・内容・結末

青春の門 自立篇(1982年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

今作は、タイトルが、『青春の門』ってだけに、まさに、青春って感じだった。今の時代を生きる、僕だが、今の時代の、大学生活と、比べて、ここは、同じだなぁ~とか、ここは、違うなぁ~とか思って、見てました。『シンスケ』の、自分が、どうなりたいか、迷う姿は、大学時代の、自分と、ダブりました。いつの時代も、青春だなぁ~って思いがしました。でも、この時代の、学生運動とかの、様子を見てると、戦後、間もない日本の様子に、燃えてるなぁ~っと感じました。僕は、大学時代、映画制作に、情熱を、燃やしてましたが、学生運動の情熱は、違うなぁ~っと感じました。ただ、この当時を、生きていたら、僕は、学生運動には、参加しなかっただろうとも、思いました。理由は、警察と、ぶつかって、学生運動をするって、考えると、僕の頭には、『無謀』の、2文字が、浮かぶからです。僕だったら、映画や演劇で、アメリカ軍の、支配から、反発する作品を、作るかなって思います。直接、警察と、ぶつかりませんが、学生の訴えを、表現することが、有効な、訴えのように、考える気がします。1学生の、作品ですが、それでも、全くの、無意味ではないと、考えます。ケガが、怖いのではありません。どう見ても、『無謀』です。また、この作品は、『自立篇』と銘打っただけに、大人への階段を、登り、『シンスケ』と『オリエ』の、強い愛を、越えた繋がりという、そこに返ることが、『自立』となってると、この作品から、感じました。強がり→大事な人への思いと言う、大人になった『シンスケ』の姿が、『子供』から、『大人』への、『自立』ではないか?そう考えます。『子供』から『大人』へ。正しく、『青春』では、ないでしょうか?道に迷いながら、『大人』になる。いつの時代も、『青春』は、変わりませんね。カッコつけるだけじゃなく、誰かを、大切に思う心。これが、『義理』と『人情』に繋がる。誰かのために、身を犠牲にする覚悟は、『大人』じゃなきゃできない、そう思います。『オリエ』を、大切にする。これが、『オリエ』への『人情』であり、『大人』になったという印。結局、身近な人を、大切にするのが、一番の『人情』で、『大人』で、それが、『自立』だと思います。
鍋山和弥

鍋山和弥