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複製された男のadonaiのレビュー・感想・評価

複製された男(2013年製作の映画)
3.5
世にも奇妙な物語風の低予算で分かり易い不条理ストーリーかと思いきや急転直下ラストで考察必須の難解映画へ変貌するなかなかエッジの利いた作品。
終始淡い黄色みを帯びたフィルターがかかっているのに薄暗い画面がやけに不気味で、それに不穏なBGMとジェイク・ギレンホールの不安定な感情の演技が拍車をかけている。
全編通して割と静かで起伏も多くないため寝落ち度高めだが、ラストまで観たらちゃんと見とけば良かったと思うはず。
他人の考察や解説が気になる系の映画が好きな人にはハマるやつ。
ちなみに自分は同一人物説寄りだが、原作では政府のクローン実験やドッペルゲンガーなど実際に複製されたことを仄めかす描写もあるようなので原作観てから見直すと見方が変わるかもというのもおもしろい。
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