マクガフィン

ぼんとリンちゃんのマクガフィンのレビュー・感想・評価

ぼんとリンちゃん(2014年製作の映画)
3.3
膨大なセリフ量で、一見何気ない会話のようでキャラ達の特徴を的確に捉えている。ミステリーのような失踪した友人探しに、仲間と共に人間関係に触ればがら進んでいくことが興味深い。

哲学論争に発展し、ヒロインの受け売りのような発言を突っ込まれる、腐女子や若さ故の甘酸っぱさが何とも言えなく、そのことを引き立たせる他のキャラ達の配置に感心する。それでも理論武装するようなヒロインをはじめ、全キャラを否定したり揶揄しないことから緩々と滲み出る優しさが小林啓一節に。