真っ黒こげ太郎

イントゥ・ザ・ストームの真っ黒こげ太郎のネタバレレビュー・内容・結末

イントゥ・ザ・ストーム(2014年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

偶にはディザスター・パニックでも如何でしょうか?
(何で丁寧口調w)



竜巻警報が発令されたシルバータウンの町。
卒業シーズン真っ只中で学校では卒業式が開かれていた。
何やらデカい竜巻が観測されたと聞き、切羽詰まった竜巻ハンター(ストーム・チェイサー)一行がやってきた。
観測通り、巨大な竜巻が出現!!!だがその竜巻は予想を遥かに超えた巨大竜巻に進化した!!!
人々は生き残るために奮闘する!!!果たして生き残れるのか!?



とてつもない大竜巻が人々を襲う、ディザスター・パニック・ドラマ。
久々にディザスター映画を観ようと思い立ちレンタル。

まぁそこそこには楽しめるかなと思ったけど、今作はそれ以上に面白かったぞ!!!!!!


今作はPOV映画を交えて竜巻と避難しようとする人々が描かれる。
ドラマ自体は「不仲な家族」や「竜巻を追う竜巻ハンター一同」が災害の中で絡んで生き延びようとするという、メチャクチャベタでありがちな内容。
(「竜巻を追うバカな連中」も出ますが、ぽっと出の脇役レベルw)

でも90分足らずの内容の中で丁寧に2グループのドラマを描いて、上手く災害の中で2グループを絡めているので、ドラマ方面も充実してて見ごたえがあった。
「不仲な家族」も家族関係をシッカリ描けているし、「竜巻ハンター一同」も”娘のいる科学者”や”竜巻に取り憑かれた男”といった豊富なキャラをテンポ良く描かれている。
個別のキャラもシッカリ立っていて、内容も分かりやすい。


そして竜巻の描写も大迫力。
POVを活用して迫力のある映像になっているし、凄まじい勢いで物や人が吹っ飛んでゆく様は見応え抜群。
竜巻が過ごしずつ変化してゆき、最終的にはヤバい竜巻に変貌してゆく様も良く、最後まで飽きずにド迫力の災害描写を楽しめる。
特にクライマックスで活躍する、竜巻に立ち向かう対竜巻特殊車両「タイタス」の雄姿が最高!!
武骨なビジュアルや高性能なギミックの数々がカッコイイ!!!
そんなスーパー車両が、最後には超巨大竜巻に立ち向かってゆくのだから、否が応でも盛り上がるぞ!!!


なお、災害が起こってもドラマ方面は丁寧に描かれている。
家族と竜巻ハンターの合流を無理なく描き、逃げ遅れた人の救出や避難を丁寧&テンポ良く描いている。
家族の救出と共に家族の絆を取り戻す場面はベタだがグッと来ます。

特に(ネタバレ防止のために詳しくは書けんが)竜巻に取り付かれていた男が反省して皆を救うために行動し始め、最後の最後で皆を救うヒーローになる展開はメチャクチャ胸熱。
あのクライマックスと美しいラストシーンでは間違いなく、あの男とタイタスが主人公だった。最高。


兎に角凄まじい災害描写に、王道ながら盛り上がる人間ドラマが娯楽作品として上手く合わさった、ディザスター映画の傑作!!!
今作の災害描写は、映画館で見たら最高の体験になっただろう。
最初の鑑賞がレンタルでの鑑賞になったのが悔やまれる。