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悪童日記のliamのレビュー・感想・評価

悪童日記(2013年製作の映画)
3.7

監督はヤーノシュ・サース。出演はアンドラーシュ・ジェーマント、ラースロー・ジェーマント、ピロシュカ・モルナールなど。

第2次世界大戦末期。双子の兄弟が、祖母が暮らす農園へ疎開してくる。彼らは村人たちから魔女と呼ばれる意地悪な祖母に重労働を強いられながらも、あらゆる方法で肉体的・精神的鍛錬を積み重ねる。大人たちの残虐性を目の当たりにした2人は、独自の信念に従って過酷な毎日をたくましく生きぬいていく。

初めて観るハンガリー映画。
双子の目線で見た戦争が描かれている作品。
その目から見た時代の厳しさが分かる。

厳しい状況に負けないように、信念を持って生き抜く2人。人がどんどん死んでいく中で己に試練を課して成長していく。
ただその成長の仕方がかなり歪で戸惑う所はある。あとあまりにも子供が無表情すぎる。

また登場人物全員がどこか狂気を孕んでおり、これが戦争なのかと思い知らされる。

お婆ちゃんがシンプルに性格が悪くて笑った。笑
ただやはり孫を思う気持ちはあったので安心したけど。笑

ラストは正直腑に落ちなかった。2人が成長した証なのかもしれない。
小説が原作なので是非読んでみたいと思った。

静かに考えさせられる映画。
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