向日葵

チューリップ・フィーバー 肖像画に秘めた愛の向日葵のレビュー・感想・評価

4.0

17世期オランダの「チューリップバブル」を背景に、突然目の前に現れた欲望や愛情。そんな気持ちが独り走してしまった人達の行く末。


誰一人神を信じ悪い人と言える人はいない。

頭では自分の過ちを反省するが、気持ちには全く追いついていなかった。そんな熱いほどの恋と切なさに飲み込まれる作品。

愛する人のためにチューリップに全財産をかけたり自分の名家の存続の為、妻を見殺しにしてしまったり、人間のコントロール出来ない欲深さから学べる切なさや苦しみ。オランダの世界一裕福と言われて居た時の情景は、想像よりも荒々しく人々の生き様を表しているようだった。

最後は切ない気持ちと共に決してハッピーエンドではなかったかもしれないが、自分の居場所へ個々に踏み込み、彼らの自分の心の大切な何か(自分の信じていた神)に向き合いやすい場所へ足を向かわせた。


ディカプリオの再来と言われた無名の画家を演じる「デイン・デハーン」がとってもかっこよかった……。テンポよくストーリーが進むため見やすさ◎
向日葵

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