知的障害を持つチャールズ。
学校の清掃員として働いていた。
同僚達は良い人たちだが、生徒にはバカにされていた。
アルジャーノンというネズミの臨床試験が成功するにあたって、チャールズは臨床試験で薬を投薬することになる。
短期間でいきなり大人になり感情がなくなってしまうのに切なさを感じた。
優しさという部分が欠けてしまっている。
人間が大人になる過程で身につく感情や表現を数ヶ月で大人に、しかもIQ190という天才。
恋愛も好きと言う感情はあるが、相手に対して接し方が分からない。
そしてチャールズにもアルジャーノンのような症状が。
やはり人間が触れてはいけない領域なのか。
チャールズは一時は自分に興奮し幸せを感じたかもしれないが、人として上手くやっていけない自分に辛さを感じ苦しそうだった。
アルジャーノンの様に自分もなる恐ろしさなど。
原作はあまりにも有名。
ダニエル・キイス。
私はだいぶ昔に原作を読んだ。
フランス版の映画では所々、改変がある。
チャールズの職場、アリスとの恋愛。
薬の投薬など。
原作ではパン屋で働いているが、職場の人間にバカにされいじめられていた。
その事に幼い知能をもったチャーリーは気がつかない。
原作もバッドエンドではある。
こちらの映画も同様だが、やはり昔の子供の心を持った優しいチャールズ(チャーリー)が良いと感じた。
辛い現実だが、不自然な事はやはりいけないのだと思った。