色情狂いの女性の人生を描いた映画。
生々しいが、そこまで汚らしくはない。
中絶のシーンはしんどいものがある。
こと性に関することにおいて、男女でリスクが違い過ぎるのはその通り。
男性が妻子を放置して夜な夜な女遊びしていても、もはや陳腐にすら感じるありふれた(いやありふれているべきではないのだが)ことだが、女性が同じことをすると批判の度合いが違うし、違うことが当然のような社会はおかしいと感じるべきだろう。
最後の展開は、それまでの哲学めいたものをすべて薄っぺらくしてしまうわけだが、必要だっただろうか。いや必要なのだろうな。
ラース・フォン・トリアー監督だなあという感じではあるが、やはりいい性格をした監督だ。
