古典的映画の王道と言ってもいい程の作品。
大味な脚本を役者・音楽・そして特撮でカバーするとんでもない手法で成り立っている。
娯楽映画という言葉がここまで似合う作品も中々ないが、
一方でハリーハウゼンのストップモーションアニメは
映画史としても非常に価値のある物と有名で、
サイクロプスやおぞましい怪鳥、
ドラゴンに骸骨の剣士、
中盤出てくるヘビ女に
割れるツボ・サイクロプスに掴まれる人間
どこを取っても1級品!
予告編を見るとやたらと「ダイナメーション」とキャスリーングラントが口にするが、
どうやら俳優さんの演技をコマ送りにして、
そこにキャラクターの動きを合わせている手法の事らしい。
個人的にダイナメーションで一番感銘を受けたのは、
骸骨の剣士とのアクション!
ただの骸骨なのにやたらと格好よく感じる!
これは造形がまず素晴らしいという前提が大事。
双頭の怪鳥なんかは体に本物の羽毛を使っているように見えるが?
物凄くおぞましい造形になっている。
本気で恐ろしく感じた。
終盤なんかはストーリーなんかあってないようなもんで、
突然現れる2人目のサイクロプスと、
ドラゴンが異種格闘を繰り広げる映像は!
脳汁ドバドバの展開。
思わず鼻息も荒くなってしまった。
劇場のスクリーンならかなりの迫力があっただろう。
感動を味わいたい。