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雨の日は会えない、晴れた日は君を想うのasaのネタバレレビュー・内容・結末

3.9

このレビューはネタバレを含みます

ディヴィスとクリスを観て思ったのは破壊と解体の違い、かな。彼らは同じに見えて正反対だった。クリスは社会を他人を自分自身を壊したくて、ディヴィスはただただ「何か」を探していた。
銃のシーンも対照的。ディヴィスを撃ったクリスの解放感。撃たれたディヴィスの喜びと感動。「痛い、痛いけど良い痛みだ」と蝕まれ無くした筈の心臓の鼓動を楽しんでいた彼が辛かった。
ラストもそう。心臓、または「何か」を見つけることが出来たディヴィスは解体した家をもとどおりに直して妻を想いながら以前と同じ暮らしを続け、退院したクリスはそんな彼にビルの爆破をプレゼントする。解体はより良く再構築できるけど、破壊、爆破したものは新しく建て直すしかない。笑顔のクリスに、彼は自分の殻を破ったんだと思えて嬉しかった。
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