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コーチ・ラドスール 無敵と呼ばれた男のEDDIEのレビュー・感想・評価

3.7
破竹の151連勝の後に相次ぐトラブルでまさかの連敗。高校アメフト史上最強のコーチが直面する問題の連続。映画としてトラブルが推進力として活かされていない感覚はあったがラストの選手たちの成長には感涙。個人記録よりもチームの勝ちが優先だ。

〈ポイント〉
・実話から着想を得た物語
・だから純粋にチームやコーチの偉業が凄すぎる
・コーチの良い言葉がたくさん
・アメフトの試合の迫力はホンモノさながら
・コーチの教えが結実した選手たちの成長の瞬間は感涙

〈雑感〉
Netflixで3月31日までの配信ということで駆け込みで鑑賞。
ひとまずアメフトを生観戦したくなりましたねぇ。
もともとNFLは好きなんですが、視聴方法がなくてたまにハイライト観て楽しむぐらいの好き具合です(ってかNFLのサブスクはべらぼーに高い)。

で、本作は高校アメフトの話。
主人公のボブ・ラドスールはもはや偉人とも言える高校コーチ史上最高の1人でもあり、もともと弱小だったデ・ラ・サール高校のアメフト部スパルタンズのコーチについてからどんどん実力を伸ばしていきます。
結果的に12年間無敗、151連勝というとんでもない記録を打ち立てました。
細かいエピソードは脚色もあるとは思いますが、実話から着想を得た映画ということで基本的には本当にあった話と考えると驚くばかり。

とある人物の死や病気、ボブはこれだけの実績を打ち立てた人物なので大学の強豪フットボールチームも無視できません。
破格のオファーも届くしで、とにかく色んなことが同時に起こりまくってそれが不協和音になってチームがちょっと傾いちゃうんですね。
まぁそこからの立て直しとかはあんまりドラマ性を感じなかった(もともと強いチームがたまたま連敗しただけ)ので、手放しで絶賛するわけじゃないんですけど、クライマックスはまぁ泣かされましたわ。

コーチが口を酸っぱくして指導していた話があって、それが結実した瞬間もう涙が溢れてきちゃって。これだからスポーツ映画はズルい(褒めてます)。
チームには高校のアメフト記録を更新する大エースがいたわけですが、彼の最後の決断がマジで泣かせる。
コーチ・ラドスールの教えや彼ら選手たちの行動ってのはビジネスに置き換えても凄く参考になることばかりで、とても良きでした。

最後は実際のラドスールの音声付き映像なんかも流れるので、これ本当に言ってたんだ!みたいな感動を二重で味わえます。
Netflixで観れなくなるのは残念ですが、別の配信サブスクに来たりしないですかね。
もし可能性ありそうであれば、チェックされてください。

〈キャスト〉
ロバート・“ボブ”・ラドスール(ジム・カヴィーゼル)
テリー・エイドソン(マイケル・チクリス)
クリストファー・“クリス”・ライアン(アレクサンダー・ルドウィグ)
ビバリー・“ベヴ”・ラドスール(ローラ・ダーン)
マイケル・ラドスール(ギャヴィン・カザレーニョ)
ミッキー・ライアン(クランシー・ブラウン)
ダニエル・“ダニー”・ラドスール(マシュー・ダダリオ)
テレンス・G・“TK”・ケリー(ステファン・ジェームス)

※2022年自宅鑑賞70本目
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