眞

ゴジラ キング・オブ・モンスターズの眞のレビュー・感想・評価

2.0
(点数は吹替版で見たものです)

人間のエゴイズムがすごい!純粋に怪獣プロレスが見たいだけなのに人のエゴがバンバン入ってきててすごい!人間が自然や神さまをコントロールできると思っちゃうその思考回路がやばい!
…そんなゴジラ。

本編ノーカットで地上波初放送!っていうんでTwitter実況しながらダラダラ観てました(公開当時に映画館で字幕版を3回見てるので)。地球のために人類の数を減らします!って豪語するエマ博士が「サノスおばさん」て呼ばれててめちゃくちゃ笑ってしまったし、これどこの国の環境大臣だったろうか…って暗澹たる気持ちになるし、サノスちょっとごめんやで、お前のことは倒すけど。

あとラドンがゴマすりクソバードって呼ばれてるのとか呼び方が酷すぎるやめて!って思ってたら戦闘機から脱出即ラドンに喰われたパイロットが監督自身だそうで…楽しかったんだろうなぁ……怪獣好きでも俺たちのトトロことデルトロ監督とはちょっと「好き」のベクトルが違うんだなって思ったりなどしました。映画監督、みんな違ってみんないい。

それはともかく最後のほうで「ゴジラは『味方』だ」っていう台詞にものすごい違和感を持ってしまった日本人の僕です。日本の神様って助けてくれる優しい神様だけではないし、ゴジラだって結局は荒ぶる破壊の神様なわけだし、それは人間にとって脅威であり畏怖の対象なわけじゃないですか。(他に川の神様が怒れば川は氾濫するし山の神さまがお怒りになれば火山がドーン!てなるじゃん、でもみんなそれ神様じゃん)
そういう感覚で「神様」を捉えている日本人なので、それを「味方だ」なんて軽率に口にしてしまうのはいささか傲慢が過ぎるんじゃないかなっていうのが個人の感想です。個人の感想ですよ。ちょいちょいアメリカ的な思考パターンについていけなくなることもあるよね…。

やっぱり字幕で観て、ケン・ワタナベの喋る唯一の日本語台詞でうわぁぁぁぁんてなる方がわたしは好きでした。
吹替版初見だったけどラッセルの顔と声が合ってない度合いが髑髏島のトムヒ吹替に次いで2位につけてしまいました。ちゃんとプロの声優さんに吹き替えてもらお…。黒人女性の軍人さんの人は相変わらずかっこよくて素敵でした。
眞