いつものスティーヴン・ダルドリー作品とは思えない感じ。
ブラジルのスラム街を舞台にしており、主役は現地の子供。
そこに加わるのが生きるか死ぬかのサスペンス。
スラム街の少年がゴミ置き場で拾った財布。
それが元で警察による争いに巻き込まれ、少年たちは財布に残された秘密を解き明かしに行く。
製作にフェルナンド・メイレレスの名前が見えるあたり、「シティ・オブ・ゴッド」の雰囲気が充満している。
子供でも容赦なく暴力が振るわれるあたり、やはりスラム街は侮れない。
だが子供だからこそ危機を乗り越えているのだなとも思う。
好奇心によって最後まで行き着けるのだ。
子供たち3人組のたくましいことといったら、大人も脱帽だ。
神のご加護を。
