くじら

博士と彼女のセオリーのくじらのネタバレレビュー・内容・結末

博士と彼女のセオリー(2014年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

アマプラの期限がきていたため字幕版で鑑賞。エディメの演技力が改めてすごいなと思った。今度はベネさんのホーキングの方を見てみたい。
あらすじ
 スティーブンはそこまでやる気に溢れた方ではないが、とても優秀だった。しかし博士課程への研究内容を決めかねていた。
 スティーブンは友のブライアンとともに行ったパーティーでジェーンに出会う。スティーブンのアプローチからだんだん仲良くなり2人は付き合うように。
 スティーブンは教授からブラックホールに関する数学者のスピーチ?に誘われ、そこでブラックホールの性質から宇宙の始まりについての理論を着想し、それをテーマにする。考察している最中足が動かなくなり体が動かせないまま病院へ搬送。ALSで余命2年と診断される。
 診断を受けてスティーブンは最初友人達やジェーンを拒むも、ジェーンの熱意と覚悟により2人は結婚。息子が生まれ、段々と病魔に侵されていく中、スティーブンは大学で研究内容を発表し、絶賛される。娘が生まれたり電動車椅子を導入したり。
 暮らしに限界がきていたジェーンは母の勧めで聖歌隊に行き、ジョナサンと出会う。ジョナサンは妻を病気で亡くしたばかりで、スティーブンの世話も買って出てくれる。ジェーンはスティーブンの子どもを生んだことで親戚からジョナサンとの子どもではないかと噂され、ジョナサンは一度身を引く。
 スティーブンが演奏会に行きたいと言ったため、スティーブンを見送り、彼の頼みの通りジェーンはジョナサンと子どもたちとキャンプへ出かける。しかしそこでスティーブンが倒れ、人工呼吸器を付けることに。
 話せなくなったスティーブンに、文字のプレートを見せて話すようにいうジェーン。ジェーンはその道のプロにスティーブンの助けを頼む。また技術が発展し車椅子にパネルを付け音声を読み上げることができるようになった。
 次第にその女が日常のことまで干渉し、ついにはスティーブンのアメリカ行きにまで同行することを後から知らされたジェーン。スティーブンはアメリカで講義を行う。
 2人は女王にスティーブンの功績を称えられる。2人は子ども達を見つめる。
 最後説明文でジェーンは博士号を取得し、ジョナサンと結婚。ジェーンとスティーブンは友だち。

印象的なシーンなど
 スティーブンとジェーンがホームパーティー?で出会った後、ダンスパーティーのシーンがよかった。パーティーのシーンが好きなのでダンスや花火、メリーゴーランドなどがとても綺麗で、2人が恋に落ちたことがよく伝わってくる。この時の2人の会話もブラックライトで光る男性陣の服の話から宇宙の壮大な光景の話、タイムトラベル、詩の話、神や聖書?の話など知的で2人がどこに惹かれているかが分かるような気がした。
 ケンブリッジ大学で時を戻すためのジェーンが反時計回りにぐるぐる回るシーン。時間が生まれる時については、ダンスパーティーの時の、ジェーンが20年代に戻りたいと言っていた発言にも繋がってて、一見すると研究ばかりのスティーブンがジェーンのことを考えてる時間や心のスペースがあるんだなと分かる。
 ジョナサンが家に来た時、ジョナサンの優しさと正教会の信者だろうにスティーブンの話に興味を示すところ。ジェーンがスティーブンの言いたいことや理論を代弁できるほど理解していること。既に聞き取りづらい彼の言葉を聞き取って理解したのがすごい。あと量子論と相対性理論がまるで真反対なのは知識として知ってても、それが相対性理論なら上手く説明できるのに量子論だと…みたいな話難しくてよく分からないのでジェーンはすごく頭いいな…
 スティーブンがアメリカに行く前のやり取り。神の気持ちが分かるだろうと書いたスティーブンに喜ぶジェーンとその後に告げられるアメリカ行きがつらい。でも2人は離婚してもお互いを尊重してたんだろうなと思える。
 
くじら

くじら