ハンスウ

ポイントブランク 標的にされた男のハンスウのレビュー・感想・評価

3.9
これは楽しい。マンガっぽい。韓国っぽい。って思ったらフランスアクション映画のリメイクだそうです。

悪徳刑事が出ますけど韓国映画には悪徳デカがあっちこっちに登場しますよね。だけどこの悪徳デカは他のとちょっと違う感じツッコミどころがハンパない悪徳ヤローなんですよ。まあ、とにかく悪いヤツ。こいつがあるシーンで人を殺すんだけどそれが意外性があって良かったですね。こういう意外性は映画には必要だと思うんだけどうまく驚かせてくれました。

俳優さんも多くの人たちが見たことあるあの人やこの人が出てます。日本でもヒットしたあの映画やこの映画に出てた人がいます。その中でも特別出演で出てたチン・グにビックリしました。直近「THE WITCH〜」で生身のチンピラ親分の役で出てましたけど本作では登場からしばらくチン・グだとなかなか気づかなかったです。髪を染めた若者風な身なりからチック症の人物を演じてましたけどこの人は見かけるたびに化けますね。お見事演技でした。

クライマックスのアクションはもうめちゃくちゃ。しかし楽しい! 警察署内で暴れるんですよね。ショットガンもぶっ放します。車も突っ込みます。銃器の管理どうなってんのと私はツッコミます😀  でも、やっぱ楽しければ許せます。という感じです。

アメリカ風の細かいカット割のアクションシーンなんだけど、アメリカ映画のアクションシーンはだいたい2秒に一回カットが切り替わりますよね。だけどこの映画はよくみてると1秒もしないうちにカットが替わることが多い。しかも大幅に端折ってあったりする。それでもテンポのいいシーンになってればお客さんは満足するのでしょう。でもなんでこういう作りなのか、監督の経歴をチェックしてなるほどと納得しました。MV出身の監督だそうです。MVは1秒以下の単位でカットをつないでイメージを羅列しますよね。そういう感覚で演出したのかなあと想像しますが、この映画のアクションシーンとしては成功してたと思います。リアリティはないけどちゃんとおもしろくなってました。はい、良かったです。
ハンスウ

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