MasahiroOhta

の・ようなもの のようなもののMasahiroOhtaのレビュー・感想・評価

3.5
10年以上ぶりの丸の内TOEIで鑑賞。

「の・ようなもの」は未見。
でもいくつかの森田作品オマージュはニヤニヤしながら観ることができた。やり過ぎ感もないではなかったけどw

主人公的に描かれる志ん田や志ん魚を含め、誰かに感情移入とか共感する…というのではないんだけど、第三者的に「眺める」感じで楽しめた。
電車の画とか何気ない路地、坂など、生活感溢れる場面も印象的。
クライマックスで北川景子が走るシーンも、その美しさや音楽も相まって、涙が出るかと。
地味に野村宏伸も効いてた。
将来が白紙な「何者でもない今の自分」が今回の志ん田や前作の志ん魚で、結果、「なろうとした何者か」にはなれなかったのが今作の志ん魚であり、そういった「将来の自分との距離感」って誰しも掴みづらい時期があるよなぁ…なんて。

初日の午後にも拘らず、お客さんの入りはちょっと寂しい感じだった。
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