このレビューはネタバレを含みます
チョスンウサイドで視聴。
あのクヘソンが脚本監督と聞いて、どんなものかなと思ったのが最初の印象。
経験してみないとわからないけど、もし同じような形で自分の子が産まれてきたら、ああなってしまうお母さんも中にはやっぱりいるのかな、、産んだお母さんだし、どうなんだろうとも思いましたが、誰一人悪くない現実が、観ていてなかなか苦しく思いました。
恐らく産まれた当初、どちらの命も尊重して、手術を選ばなかったお父さん。
それでも人目が憚られて、双子はやはり普通の人としての生活を送れず、それに対して何とか少しでも、息子が出来ることを、と奮闘するお父さん。
でももうその頃には、「息子たち」ではなく、「息子」としてしか視野に入ってないんですよね。ドンヒョン君のことしかお父さんには見えていなくて、観ていてすっごく辛かったです。
後ろでサンヒョンくんが聞いていることも忘れて。サンヒョンくんは頭しかないけど、目と耳と口はあるんだよって言いたい。
正直終盤まで誰もサンヒョンくんの事を想ってくれる人がいなくて、ただただ辛かった。サンヒョンくんの味方がいないし、前にはドンヒョン君がいるから、相談もできない。サンヒョンくんはただただ心の中で思うことしか出来ないなんて。辛すぎました。劇中ではサンヒョンくん、ずっと覆われっぱなしだし。
最後の方で、スンアがサンヒョンくんを思って声を掛けてくれるけど、正直その時のみ。
最後のお父さんも、サンヒョンくんが死んじゃってから、何をするのが好きだったか、何の食べ物が好きだったかを問うなんて、、
最初から最後まで、サンヒョンくんがあまりにも報われなさすぎて、可哀想過ぎました。幸せだったのはお母さんが笑いかけてくれたと思ったあの時だけだったら、本当に辛い。
もう最初から、サンヒョンくんの事を考えては泣けてしまいました。
聴覚に障害を持っているお母さんの知り合いの方、最後にもう少し絡むのかと思いきや、かなりのあっさりで拍子抜け。何のためのキャラ設定！
それにしても最後は、やっぱり子どもの頃同様に足を踏み外してしまったのだろうか、、足はドンヒョン君の意思で動くものだと思っていたんですが、どうなんでしょう。サンヒョンくんの意思とも取れてしまう雰囲気で謎でした。
でもその後現在となって、恐らくサンヒョンくんの生まれ変わりが1人の人間として、パパと遊園地に来てるシーンは、唯一サンヒョンくんが報われたのかな、と思えた点でした。今度こそ、幸せになって欲しい。
だいぶ気になり過ぎた点は、記者たち。冷静に不法侵入？何で家いるん？えええ？ちょっと待って？って思いました。しかも許可得ずに本人の写真撮りまくる感じ、捕まえた獲物を逃すまいと言う事なんでしょうが、頭おかしい。
それにしても、日本版dvdでは双子との悲しいラブストーリーと書かれていて、韓国向け映画予告では、双子と女の子の温かいストーリーと謳っていましたが、正直どちらも違くないか？完全に悲しいストーリーでした。
途中までなんかホラーみたいな描き方するので、え？もしかしてホラー買った私？って混乱します。あれやめて欲しいというか無駄というか、その描き方はお母さん可哀想だろ、と。物置きに写真飾るのやめようね？とも思いましたが。
正直そういう部分無かったら普通に良かったのにな〜と思うので、残念です。クヘソンそこは一体何がしたかったんだ、、
それにしても我らがチョスンウは最高でした。今回は完全に顔だけの演技で、この演技力。完全に持っていかれました。後ろでしか見えてないから、正直何も分からないという気持ちが本当に伝わってきました。
あとサンヒョンくんの心の声で動くストーリーも良かった。
その他と言えば、パパ！初っ端からイジュニョク出てきて吹きそうになりました。未来のスヌのパパだなんて！(日本語違和感
しかもイジュニョクからのチェイルファさん。うお〜！そうなったか！とも思いました。
お母さんはソヒョンジンさん。もう少しパパとの絡みやお母さんの笑ってるシーンが欲しかったな。
リュドックァンさんは初めましてでしたが、やっぱり陽に当たってない設定だからかな？真っ白でびびりました。スヌも割と白かったけど。
あとちょいちょいスヌの黒目大きすぎる時ありませんでしたか、、、？不自然に大きい時があったので、ちょっとそこは怖かったです。
超長々と書きましたが、こんなもんかな。
話としては、それぞれの心情などあり得るな、とも思え、悪く無かったと思います。
ホラーっぽい部分らへんと、俳優の演技力を足し引きして、この評価です。
