みるく

セッションのみるくのレビュー・感想・評価

セッション(2014年製作の映画)
5.0
人によって解釈がだいぶ変わると思う。
フレッチャーは最高の演奏家を生み出したい。そしてどん底に突き落とされ這い上がってきたものこそが、その者のみが唯一無二の最高の演奏家になれると考えてる。
光る原石をいじめ抜いてみたけどいまいちどいつもこいつも這い上がってこなくてウンザリしてるところにまあまあ食いついてくる奴がニーマンだった。
だからまたニーマンに声掛けた。
本当はチクったのがニーマンだなんて思ってもないのに「チクったのはお前だな?」と煽ってからのニーマンを舞台で恥をかかせてまずは下ごしらえ。
2曲目も知らん曲で恥かかせて育ててやろう、としたところニーマン予想以上に早めの覚醒って感じでまさかのフレッチャーも動揺しつつ一緒に最高の音楽つくりあげたってとこかな。と私はおもう。
人によっては、チクったのがニーマンだとフレッチャーが思い込んでるとか、いじめはフレッチャーの完璧なエゴとわがままと言う人もいるけど、フレッチャー如きがチクリで腹を立てるとは思わないし教育方法がエゴであれば生徒の死を悲しんだりはしない。
チクられたことで逮捕され生涯刑務所で音楽が出来なくなるくらいの事がないとフレッチャーは怒らないと思う。あとは自分が完璧に育てあげた演奏家を殺されたりとか?
生徒の死を悲しんだり、女の子?へ優しく接するとこを見るとフレッチャーの人間性として根本は優しい人だと思う。かなり歪んでるし過激だけどね。でも自分の教育方法に不安や疑念を心の奥底に抱えているよこの人は。
人一倍音楽への愛が強すぎるが故だね、どんな人間より人間味のあるフレッチャーの人生を知りたくなった。
みるく

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