みきわめとおる

天使のはらわた 名美のみきわめとおるのレビュー・感想・評価

天使のはらわた 名美(1979年製作の映画)
3.1
鹿沼えりが、強姦(レイプ)その後を追う女性記者に扮し、次第に自らがその罠にはまっていく。

プロミシングヤングウーマンを女性監督が撮る現代からすれば、圧倒的に男性上位目線で全てが語られており、全く共感できない世界が繰り広げられる。

ちい散歩で広く愛された地井武男がアウトサイダーのデカダンス男をギラギラ。

本作でレイプ犯役にすぎなかった古尾谷雅人が、日活ロマンポルノでの共演をきっかけに鹿沼えりと結婚、幸せだったのに自死する人生の哀しみ。

映画の人物たちが、結局なんだかんだで地井武男、古尾谷雅人亡くなり、鹿沼えり満身創痍になりながらも今もご健在。

やはり、生き物として、女性の方が強いという結の論。
天使のはらわたは女性の所有物なり。