キャストの豪華さの割に地味感が拭えない。ストーリーに過不足はないのだが、中東の“大人”を頑迷な馬鹿扱いし過ぎているように感じるし、翻ると大アメリカの正義(笑)が前提のようで、いまのご時世にこれはどうしても古臭い感じが拭えない。
そうするとメインで登場するビル・マーレイもインチキおじさんを巧みに演じているものの古くさく感じてしまうし、中東へ向かう道中の飛行機での演出も80年代映画のようで、この映画はいったいいつの映画だと確認するとたったの4年前の映画ということで、びっくりする。これはもう本当にびっくりする。
あと、日本ではあまり流行らないあの手のスタイルのオーディション番組って、映画やドラマでもよく見るけれど、「アメリカズ・ゴット・タレント」の派生って、いろんな国でやっているし、その成果であの司会の人エグい金持ちなのね。すごいね。
悪し様に言うほど悪い映画ではないけれど、いまこれかというところが引っかかるのでした。