Chiaki

PKのChiakiのレビュー・感想・評価

PK(2014年製作の映画)
4.7
日本で異例の大ヒットを記録した映画『きっと、うまくいく』の監督&主演タッグが贈る、全世界興収100億円突破の超話題作『PK ピーケイ』、遂に日本上陸!!

現在開催中の、したまちコメディ映画祭in台東にて公開に先駆けて堪能して参りました(^O^)

きっと私だけじゃない。たくさんの人の映画史を揺るがしたであろう、伝説の映画『きっと、うまくいく』。その監督と主演と聞いただけで震え上がってしまいますが、もう1つ嬉しかったのが、ヒロイン役のアヌシュカ・シャルマの存在です。シャー・ルク・カーン主演の『命ある限り』を観て以来、彼女の虜となり、今最も注目しているボリウッド女優さんなのです♡

こんな神映画がインドで公開されたのは2年前。ちょうどその頃、日本では『チェイス』が公開され、アーミルが初来日!!!東京国際映画祭で生のアーミルを拝むことが出来て、生きてて良かったと心から思いました。笑
そしてアーミルが「pkもみてね」と言ったのです! 既にその時に映画のことは知っていましたが、日本公開の情報は全く皆無だったので、むしろ観せてくれ、、(/ _ ; )という気持ちでした。
あの頃のpk観たい欲は、恐らく今以上でしたね…。

あれから2年。。
初めてpk日本公開を知ったときは、胸が高鳴りました。しかもノーカットのうえに邦題は原題のまま。

人生初の野外上映もとっても楽しかったです(*^^*) したコメで観て本当に良かった。


これ程までハードルを上げながら、期待を裏切らない内容のクオリティーには圧巻でした。『きっと、うまくいく』のようなドタバタコメディが前半を多く締め、笑いが止まりませんでした。回想シーンを疎かにしない。ワンピース並みに全力で回想するので「あれ?アヌシュカの出番が…^_^;」と少し心配になる程。一体、何話分回想するんだよ、みたいな(笑)

更にストーリーの軸となるのは、宇宙人のpkが、ある探し物の為に"神様"に会うべく、様々な宗教の神様を探す旅。
無宗教が多い日本人は、pk側に立ってpkに振り回される人々をほっこり見守る事が出来るかもしれませんが、宗教が根強く今も残っている国も多くあり、その1つが正にインド。映画上映前のトークショーで、ゲストの辛酸なめ子さんが言っていました。「この監督は命を狙われる心配はないのだろうか」と。観終わった後、私も本当に思ってしまいました。それ程までに宗教問題に対して真に迫った内容でした。それこそがヒラニ監督だからこそ出来たこと。ヒラニ監督とインドという国でしか作れない映画がこのpkです。

宗教によって救われている人も多く居ますが、宗教によって苦しんでいる人も少なくはありません。それは他国からの偏見なども強く関係していると思います。あまり堅苦しく受け止める必要はないと思いますが、笑える要素と少し考える要素のバランスがとても上手く取れていたので、大変オススメです。

最近、ズートピアで「ディズニー映画なのに大人向け」という意外性が話題になりましたが、インド映画でも如何でしょうか??是非『きっと、うまくいく』と合わせて観て欲しいです!!
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