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ラブ・パンチのp99のレビュー・感想・評価

ラブ・パンチ(2013年製作の映画)
3.6
ラブストーリーの棚に並んでいたけど、コメディの棚の方がしっくりくるようなラブコメ。

ストーリーは単純そのものだが、倒産させられた会社のために結婚式に潜入し、花嫁のダイヤモンドを奪うという突飛な計画をノリで行っているので、そこにやや違和感を感じる。特に睡眠薬を飲ませたり、テープで縛ったりするのは普通に犯罪だ!

まあ、全体的な雰囲気はユルいので、深く突っ込まないで観ると楽しめるだろう。

元007ピアース・ブロスナンを意識してか、部分的にスパイ映画らしい演出が入る。特に笑えたのが、主人公たちが拳銃を入手するシーンにおけるピアースの銃の構え方。完全に007ポスターのソレだった。銃がワルサーp99じゃなかったのが残念(僕のハンドルネームはその銃からいただいているので…)。そのリボルバーがその後登場しなかったことからも、ピアースにそのポーズをさせたかっただけだろ!!とツッコみたい。

あとはシトロエン(ルノーと勘違いしてた)の大衆車でのカーチェイスや、黒いゴムスーツでの潜入シーン(カモのはく製と白いタキシードは出てこないが)などがスパイ映画風であった。この映画は基本コメディだから、緊迫感は感じられなかったが、スリルとは別の魅力があった。

演技では、ピアースとエマ・トンプソンが好演している。ピアースのかすれた声や、周りに振り回されてのやれやれ感(笑)は、定年間際の元夫という役柄にピッタリはまっていた。また、エマはしっかりしているが、時々テンションが上がってハメがはずれてしまうおばちゃんをうまく演じている(セミヌードあり)。役者と楽しみながら気楽に観られる映画であった。

ちなみにグーグル検索で「ラブパンチ」と検索したらデ●●ルに繋がってしまうので「ラブ・パンチ」と検索しよう!
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