けーはち

マッハ!無限大のけーはちのレビュー・感想・評価

マッハ!無限大(2013年製作の映画)
3.2
マッハのタイトルだが実は「トム・ヤム・クン」の続編。大事なゾウを盗まれた主人公トニー・ジャーが大きな陰謀に巻き込まれる。殺人の濡れ衣を着せられた主人公、逃亡劇、犯罪組織の国際的なテロ……と、ステレオタイプだがハリウッド的なサスペンスで風呂敷を広げつつ、町中を所狭しと迫りくる大量のバイク軍団との戦い、燃え盛る工場で足に火を灯しながらの激闘、リニアモーターカーの線路で感電の危険を孕みながらの死闘……今日び少年漫画でもなかなか観ないような派手でバカげたシチュエーションでのキレキレアクションを魅せる。ただ、鋭い生身アクションを期待する向きにとっては、低品質のCGIによる迫力のない炎やら電撃やら爆発やらがノイズになるとか、ヒロインとしてテコンドーのできるジージャー・ヤーニンを連れてきたので彼女に花をもたせるための展開がゴチャゴチャしすぎているとか、やや難はあるだろう。