mugcup

皆殺しのバラッド メキシコ麻薬戦争の光と闇のmugcupのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます


平和ってなんだろな
衣食住に不自由しないこと?
そうなると今度は心がおかしくなり
自分で自分を殺してしまう

メキシコのシウダーファレス
年間三千もの殺人事件が起こり
捜査をする警察も殺される
銃の前には権力もないに等しい
道を歩いているだけで殺される
家の中にいても殺される

子供の会話は誰がどんな風に殺されたか
麻薬ギャングと付き合いたいという女子高生
麻薬組織を讃える歌ナルココリードが流行る
道ばたに転がる死体
そんな日常

数千の命ではない
一人一人の命が数千なのだ
その裏にどれほどの涙が流れている事か
数多の苦しみ恐れ不安

「他人を憐れむ余裕などない」
拷問をした男はそう言った
声を上げれば殺される行動しても殺される
産まれた場所で人生は決まってしまうのだろうか
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