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皆殺しのバラッド メキシコ麻薬戦争の光と闇のnonのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

原題は Narco Cultura
Narco = 麻薬
メキシコの麻薬カルチャーについての
ドキュメンタリー

ひとりはミュージシャン
最近流行のナルココリードで大人気。
邦題からバラードなのかと思うと
全然違って、陽気な音にあわせて
ラップみたいな歌詞をつけてる
で、その歌詞がNarco=麻薬
についての歌なわけなんだけど。
city of god + Straigt outta compton
のような、麻薬で溢れた街からの
憂いとか鬱憤とか歌ってるのかと思いきや
本人は至って平和な街に住んでいて
ネットで麻薬カルテルの抗争、バラバラ死体とか
拷問の動画やニュースを入念にチェック
カルテル礼讃の歌詞を書いてる。

なんだコイツ


ひとりは警官
生まれ育った自分の街を愛していて
治安維持に努めているけど
同僚はどんどん脅され、殺されていく。
家族には仕事を辞めてくれと頼まれてる。
でも辞めても次の仕事のあてはない。
報復があるかもしれないから、
現場には覆面をして行く。
街のひとには警官は
カルテルと組んでると思われてる。
事件は全く解決しないから。
死体が多過ぎて、もはや死体処理班。

カルテルの墓は豪華すぎて、もはや家のよう。
女子高生はカルテルのイロになりたい、とほざく。
国境警備隊に、ちょっとした質問を投げかけると
ニコニコしながら、
上司にどう答えれば良いか電話する。

またしても同僚を殺された警官が呟く
いつか終わるよな?
ここはついこの間まで平和だったんだ。

地図を見るとカルテルの勢力図は
どんどん広がってる。

みんな、もうちょっと自分の頭で考えようよ
って思う。
でも
考えようとすると、その頭を吹っ飛ばされる
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