たわし

皆殺しのバラッド メキシコ麻薬戦争の光と闇のたわしのレビュー・感想・評価

4.5
メキシコの麻薬戦争の現実が見えた
国境付近の街で日々カルテルからの脅威に怯えながら働く捜査官と ナルコ・コリード(アウトロー賛美の音楽ジャンル、ギャングスタラップよりずっとヤバい)をやってるアーティストの二人を追ってる
現実を良く知らずに陽気なメロディーで浮かれてる国民と、毎日遺体や遺留品の回収に追われている捜査官の重苦しい告白の対比がすごく印象的
麻薬カルテルは警察をまるまる支配できるくらいの力を持ってて、市民は半ば諦め果ててる
重い暗い現実をガツンとぶつけてくる良質なドキュメンタリー、価値ある一作だと思いました
たわし

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