TakaCine

ラビリンス/魔王の迷宮のTakaCineのレビュー・感想・評価

ラビリンス/魔王の迷宮(1986年製作の映画)
3.8
子供時代によくビデオで観た映画。
副題名『魔王の迷宮』が80年代ぽい付け方(笑)

今考えれば子供向けの映画に、よくぞここまで超一流スタッフが集結したと思ってしまいます。
さすがジョージ・ルーカス。

『セサミストリート』のジム・ヘンソンだけあって、キャラクターの殆どがマペットで演じられているところが凄い。ちょっと不気味で、暖かみもある感じ。
特にホグルと芋虫が好きだった。

冒頭の当時のグラフィックで描かれた白いフクロウが実写のフクロウに切り替わったり、鏡の仮面舞踏会や城内部のエッシャー的な逆さまの世界観など、ファンタジー映像が溜め息が出るほど素晴らしい!今なら簡単にCGで表現できるだろうけど、手作り感のある特撮の方がなんか味わいがあって好きだ。

マジックのようなコンタクトジャグリング(初めて見た)にも驚きました。

当時はテレビ(1988年8月13日、ゴールデン洋画劇場)で観たのだけど、ジェニファー・コネリー演じるサラの声を喜多嶋舞が吹き替えをしていたのを覚えている(なつかし~)

何と言ってもこの映画の魅力は、ジェニファー・コネリーの可憐な美少女ぶりと、デヴィッド・ボウイのスター性と歌だろう。
当時はボウイを全く知らなかったので「男なのにメイクした白タイツの変な奴」と思いながらも、挿入歌は全て大好きで『Underground』(好きすぎて翻訳して歌詞さえ覚えた)『Magic Dance』『As The World Falls Down』『Whithin You』をよく聞いていた。
ボウイのハスキーで表現豊かな歌声は時には悲しく時に力強く、なぜか惹かれていた。歌を聞いていたら、ボウイのファンになってました。

特撮と言った方がしっくりくる視覚効果と、美少女ジェニファー・コネリーとデヴィッド・ボウイの歌(魔力?)があれば一級品だ、と思えた子供時代のピュアな感性を今懐かしく思います。

デヴィッド・ボウイの歌が聞けるお得な映画。
TakaCine

TakaCine