我路

山の音の我路のレビュー・感想・評価

山の音(1954年製作の映画)
3.1
東宝
2023年12月 9日 シネラ
11:00〜

出だしの字幕と音楽、会社へ向かう人々の後ろ姿からの会社での上原と杉のバストショットとセリフまわしはもう小津調そのもの。

けれど登場人物いずれも変なヤツばかりで、誰にも乗っかれない。

原の山村への笑顔から、上原を見るとスーッと冷めきった表情になるとこは、とてもこわい。これは十朱が持ってきた能面(それも子供)とのつながりあるのかな。

その能面をかぶせられる杉もまたよく分からない人物。

杉の語りによる上原と丹阿弥と角の関係もまた理解しがたい。角は上原から堕胎せよと蹴られ、階段から落とされても、私の子を産むーーッと云う。

原はひっそりと堕胎する。実家で休んでいるかと思ったらら会社の山村に直電話。

そして山村が上原と分かれるのかと問うと泣いて、うなずいたような。先に上原に云わないんだね。はっきり自ら別れるとは言わないままエンドマーク。

多分木暮は出ていない。
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