若年性アルツハイマーと闘った女性の映画。
十年ほど前知人で主人公アリスと同じ位の年齢でとてもチャーミングでセンスもよく尊敬できる女性がこの病になり、変わってしまいそのうちに疎遠になったことを思い出して、かなり辛くなりながらの鑑賞。
思い出が削ぎ落とされていく…
自分が自分でなくなっていく…
不安で怖くて哀しくて身の置き所がなくなっていく。
その中で「瞬間を生きる事。それが私のできることの全て。」と彼女はスピーチで述べる。
胸を打つスピーチ、グワッって心掴まれる。
微笑み合える家族や友人とすごせる瞬間の愛おしさにすくわれる。
あの知人がいくつもの愛のある瞬間を生きていてくれたなら…って祈るばかりです。