このレビューはネタバレを含みます
うーん、ありがち。
という感じでした。IQ 185 という設定特に必要なさそうな気がする。
「周りがアホに思える」って IQ 185 もなくても一部の子供が思うことだし (ソースは私)、19 歳にしては反応が子供っぽすぎるような?
(IQ って実年齢に対する精神年齢の指標だよね? ← 昔の話だったそうです)
アメリカでの感謝祭やクリスマスがそんなに大事なものなのかよく分からないし、「ユダヤ人はクリスマスは祝わないか」とか相手に言うの、普通にモラル的にアカンのじゃないの?
コミュ障というか「ただの嫌な奴」だよね。私もこれに分類されるのでこの主人公を「コミュ障」としちゃうのは問題あるなーと思う。
男性から見て、そんなにこの子声掛けたい感じもしないと思うんですよね。だからひたすら違和感かなー。
頭の中だけの恋愛小説を映画にした感じ。「私がモテないのは真面目すぎて頭がよすぎるからよ!」みたいな言い訳をしたい映画のような。
ハーバードで飛び級って普通に複数人いそうな気がしてるんだけど、そんなに化け物扱いされるのかな。頭いい人ほど差別意識低い気がしてるんですが。違うのかな。
パパはちょっと感動エピソードもあるけど、客人の前で殴ったり恥かかせたりってのもどうかなーと思うし。
そもそも「大事にしてくれると思った」という見極めを誤ったのは主人公で、本を借りパクしてることだけであんなことされてもねー。という感じ。
どんな経緯でそこに来てる本かも知らなかったんだし。
しかも、なぜ『フラニーとゾーイー』なんだろう? 倒錯してて全然好きじゃないんだが。頭が良い人はこれが好きなの???
引っ越したりしてるはずなのに、本が偶然すぐ出るところにあるのもご都合主義。
色々ご都合主義。
軽い気持ちで観る映画で、頭良すぎて孤独な人たちをリアルに描いた映画ではないです。
金魚返しに行くところとか完全に頭おかしいし。水質に敏感な生き物じゃないのかね。そんなこと当然知ってるんじゃないのかね。
この辺が「特に高 IQ で本当に悩んだ人が作ってる訳じゃない話」を感じて「設定が高 IQ である事の説得力 (または必要性) がない」と思う所以。
何が言いたいかちょっとよく分らなかったんですよね。自分に当てはめて感情移入するには「高 IQ」という設定が邪魔をするし、主人公が言っていた「化け物扱い」にも具体的なエピソードはない。
「デートをすればより自分が孤独だと思い知らされる。周囲は性行為の話ばかり」
にも具体的なエピソードなし。性行為の話って、少なくとも映画の中で多少いい感じになった人はそんなこと微塵も会話に混ぜてなかったよね?
被害妄想? どちらかというと視野の狭い子供の物語という感じでした。
『イエスマン』と似た雰囲気もありましたが (「ノー」ばかり言っていた主人公がすべてに「イエス」ということで人生が好転し始める)、あちらの方が面白かったかな。