落伍者

愛獣 赤い唇の落伍者のレビュー・感想・評価

愛獣 赤い唇(1981年製作の映画)
3.5
アイスピックを太腿に隠し持つ、血の気が多い泉じゅん(ムショ帰り)。けれど男には勝てなくて…という悲しい話。何も失うものは無いと思っていた序盤と、全てを失って後、雑踏を歩く彼女を見、こんな濃い人生を送っている人間他にいないよな、いやもしかしたら以外と沢山いるのかもという気持ちにさせられた。「スワロウ」ラストのヘイリー・ベネットが一人の女性として化粧室にいたのと同じ。元ヤクザと一緒に喫茶店やってる元立ちんぼの女(大高範子。強請られてカネと身体を差し出す。お尻が美しい)の落とし前のつけかたが凄まじい。
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