ロビン

アサイラム 監禁病棟と顔のない患者たちのロビンのネタバレレビュー・内容・結末

3.7

このレビューはネタバレを含みます

基本的に精神病棟を舞台にした作品は好み。
こちらの作品も終始醸し出す雰囲気や世界観も好みでベン・キングスレーも出てたりして『シャッターアイランド』をちょっと想起させられた。
途中の軽いどんでん返しは、何となく読めたけどラストのどんでん返しにはヤラれた。

基本的にラムが院長になった時の患者達は世間とは隔離された病院に入院させられてるとは言え、束縛されずに伸び伸びと暮らしていて、なんだかんだ幸せそうに見える。
なので治療を名目に非人道的な行いを平然とやっていた元の院長のソルトより、ラムの方が正しかったと思えてしまう。
しかしながら、それは結果的にミッキー・フィンのような根本的に危険な患者まで解放したことになってしまったからね。。

そして最後の最後に、全く気にも留めてなかったような冒頭の伏線を使って、かなり突拍子もない気はするけどきっちりオチをつけてくれた。
この突拍子のなさは納得の範囲内。
結局この映画にはまともな精神科医は1人も出てこなかったという事なのね。

終盤でのラムの回想シーンに胸が苦しくなる。
個人的にはあのシーンがこの作品の一番の見せ場だった気がする。
「私は助けたんだ!」が苦しくて切ない。。
ロビン

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