タッくん弐

あっちゃんのタッくん弐のレビュー・感想・評価

あっちゃん(2015年製作の映画)
3.0
何事もそうですが継続することの難しさたるや決して一筋縄でいかないことを我々はもっと知る必要があります

ましてやそれが個人のみでなく団体で遂行する必要があった際などはふとしたことですぐ瓦解

そんな中、今作主人公であるあっちゃんに関しては例え独りになっても続けてこられた理由がどこかあったに違いありません

小生はその点が気になり鑑賞に至りましたが比較的すぐに答えは出ておりました

人柄であり、周囲の友であり、見えないところでの努力

音楽性だとか技術についても無論職業柄重要なファクターでありますが、まずは自分から人を信じることの出来る心根

それこそが継続するに大切なことなのだと改めて感じた次第であります

小生が以前楽団を形成していた際のことを思うと、実に胸が痛い

なんとかしてこのバンドを世に出したい、我々が他の誰かと違うという事実を世に知らしめたい

そんな独り善がりの想いばかりが先立ち、メンバーの家の壁を正拳突きで破壊したり

許可もとらずに鳥肌実の竹槍玉砕ポスターをトイレに貼ったり、挙句

早朝、起床の際にマキシマム・ザ・ホルモン『恋のメガラバ』を爆音で流しイントロ終わりと共に全裸で寝室に雪崩込み肛門を顔面に押し付けたりしたところ

メンバーがストレスによる重度の切れ痔でバスドラが叩けなくなって活動休止

つまり音楽性の違いということでひとつの時代に終わりを告げた訳です

大切なのは各々を尊重することでして段取りの悪さなど気にすることはない

何より自分たちが楽しむためにやっているのですからまずそれを最優先するために何が必要なのか考えることです

今でもホルモンを街中で耳にするとイリオモテヤマネコにAnalをペロペロされているような甘酸っぱい気持ちになります

これからはもう少し滑らかな舌の動物…そう、オオアリクイ

オオアリクイを思い出せるように日々邁進致しましょう

ときめきが消せやしない
いま、あなたに伝えたい
タッくん弐

タッくん弐