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脳漿炸裂ガールのkanacoのレビュー・感想・評価

脳漿炸裂ガール(2015年製作の映画)
2.5
2012年公開のアップテンポナンバーなボカロ曲『脳漿炸裂ガール』を基にした小説の実写映画化。可憐なお嬢さまたちが厨二病全開!脱落式のゲームに負ければ頭を銃でぶっ放されて言葉の通り〈脳漿炸裂〉ガールになってしまうというデスゲーム。そういう趣向が伸び盛りになる中学生くらいに丁度いい温度感😏(140文字)

****以下ネタバレあり&乱雑文****

◆あらすじ◆
憧れのお嬢さま学校〈聖アルテミス女学院〉に入学した【ハナ】は生活感覚の違うクラスメイトたちに馴染めないでいた。成績優秀者に与えられる胸の〈白リボン〉ももらえず〈赤リボン〉のまま…。ある日、忘れ物を取りに学校へ戻ると悲鳴が聞こえ、自身も謎の男たちに襲われて暗転。目を覚ますと檻の中に閉じ込められていた。周りには同じように檻に入った〈白リボン〉の生徒たち…。そして彼女たちは携帯電話を使った〈黄金卵の就職活動〉というサバイバルゲームに参加させられる。ゲームをきっかけに学園で最も才色兼備な【はな】と友情を築いた【ハナ】は協力してこのデスゲームを次々に突破していくが…?

❶2012年公開のアップテンポナンバーなボカロ曲『脳漿炸裂ガール』

2012年にボカロPの“れるりり”によってニコニコ動画に投稿された初音ミク×GUMIの『脳漿炸裂ガール』。今のボカロ事情は知らないが、私が聞いていた遥か昔のボカロ曲はボーカロイド(=音声合成ソフト)だからこそできる非常に飛んだ高音、高低差の激しい音域、ハイアップテンボ…など人間には歌うのが困難な楽曲が流行し再生数が伸びるイメージだった。

『脳漿炸裂ガール』も可愛らしく軽快な初音ミクとGUMIの声が早口でまくし立てるような相当アップテンポなナンバーで、歌詞も性的かつ意味深なワードと適当で意味がなさそうなワードを混ぜて並べ立てるような、厨二病心を刺激する楽しい構成。パワーワードだけが聞き取れるような「聞き心地」が優先されるタイプ。今日(2023.4.30時点)久しぶりにニコニコ動画に見に行ったら9,926,347再生だった。VOCALOID神話入り直前ですね✨👏😆

❷厨二病全開!ゲームに脱落したら〈脳漿炸裂〉!お嬢さまたちのデスゲーム

ボカロ曲『脳漿炸裂ガール』を基にした小説があるらしく、本作はその小説の実写映画化だそう。

正直、今の私の年齢で見たこの作品はそれほど面白くなかった。でも中学生の私が鑑賞したら楽しく見る可能性はある。

庶民寄りの主人公【ハナ】と学園一のマドンナ【はな】という性格も出生も正反対の2人が〈ゆる百合〉感を醸し出しながら協力してデスゲームを勝ち抜いていく。ライトノベル感が激強のストーリー。

若い男性教員(このキャラクターたちが実に憎たらしい!)に囚われたステータスの高い女子高生たちが、脱落式のゲームを仕掛けられ負ければ頭を銃でぶっ放されて言葉の通り〈脳漿炸裂〉ガールになってしまうというデスゲーム。ゲーム内容もストーリー展開もあっさりめだが、女子高生たちが凄い速さでポンポン命軽く殺されていく。でも視覚的なグロさ控えめ。そういう趣向が伸び盛りなりなる中学生くらいに丁度いい温度感。

ゴスロリが入ったちょっと痛々しいコスプレみたいな制服デザイン。マンハント的なデスゲームとお嬢さま同士のいざこざ。才色兼備な女子生徒〈白リボン〉たちの中に1人混じる、一般庶民〈赤リボン〉主人公の活躍。その〈赤リボン〉が〈白リボン〉トップの女生徒に唯一寵愛される“その感じ”とほのかな百合感。

…そして闇落ちヒロイン🤩

色々な部分が雑すぎるほどだし先の展開も読みやすいが、この手のジャンルの王道を行く感じや、厨二病全開な世界観は鑑賞する年齢が合えば普通に楽しめそうだった。

ところで、女子高生に「踊りなさい」って言ったら彼女たちのダンスはあれになるの?いや、皆でバチボコのブレイクダンスとか始めたら、それはそれで困るけど…。

🎀🐝「まーあれだ。どうでもいいけどマカロン食べたーい!」
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