Yuki2Invy

博奕打ちのYuki2Invyのレビュー・感想・評価

博奕打ち(1967年製作の映画)
3.4
鶴田浩二さんの主演シリーズで、今作での役柄は(まんま)流れの凄腕博奕打ち!+舎弟の待田京介がくっついて来てる二人連れ…てな感じ。で、対するアクドイ黒田一家は親分・河津清三郎に子分・名和宏、で肝心の代貸が若山富三郎!みたいな布陣。とにかく博奕だコラ!てェ感じのタイトルどおり、確かにクライマックスの盆茣蓙のシーンはまず決して悪くはなかった(⇒鶴田浩二の目付きの実にワル~イ+凄みのアルこと!)。しかし、そこまでは彼も結構やられっ放しな感じだったとも思うし、件の待田京介やら山城新伍やら味方の頼りなさも少し私の忍耐の限度は超えていた(⇒特に山城新伍は、根本的にこの話って九割がたはコイツの所為でこーなってるよね?と思ったり)。悪役も、若山富三郎ののび太みたいなメガネは流石にちょっと似つかわしくない(⇒のび太とジャイアンがフュージョンして極道化したらこんなんなりそう…的な)。

でも一つ、どっちかとゆーと鶴田浩二側の身内なんだケド渡世上は黒田一家の客分で河津親分に義理がある…みたいな因果な身の上の同業者を小池朝雄さんが演じてまして、オーラスでのこの彼の「筋の通し方」がまた悪くないジャン…と思っちゃったのですよね(⇒小池朝雄さん自身があんまし過激なキャラにも見えない誠実そーなルックスだったりもするので、ソコが中々に「意外な」展開として効いてたな~と)。そんな感じでやや任侠映画っぽくない奥ゆかしい(=ある種日本人的な)恰好好さマデ垣間見れたコトも含めて、いったんこの点数としておこうかと。機会が在れば。
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