つぐみ

ヒメアノ〜ルのつぐみのレビュー・感想・評価

ヒメアノ〜ル(2016年製作の映画)
3.9
もうすぐミッシング公開ですね〜ということでずっと見たかったけど見てなかったこちらを。
やっぱ吉田監督、一作ごとにレベ上げしてるのですごい方だと思う、さとみ主演てことで多くの人が見にきてくれたらいいな…わたしゃアニメだけでなく、大作だけでなく、実直で脚本のしっかりした邦画の良さもあるんだよと言っておきたいんです!!!

タイトルバックに腰が抜けた。これ先に見てたら、ドライブマイカー、全然亜流じゃねえかって思ってただろうね(濱口監督は絶対これは意識してないと思いますが…)。
あとJストが入ってたんだね、この一年程の騒動で色々記憶が曖昧になっていたけどそういやVって解散してたんだな…

最初濱田岳くんとムロって俳優としてキャラかぶりすぎてない??と思ったけど、原作が面白いんだろうなー、面白かった。隣で夫がこの作品のwikiを見ながら「あー…古谷実か…この人稲中からタガが外れちゃったんかな」とブツブツ言ってて、露悪路線って10年代で終わったのかなーと思う、多分2024年に描くにはちょっと古い感じがすんのよね、サイコパスとか猟奇ものって。吉田さん自身もこれとアイリーンでその路線に満足したのだろうか、空白は閉鎖的なようで、ちゃんと最後には開けて昇華された気がするから。そういやBLUEもまだ見てなかった、見ます!!

ただ、近年の吉田さん作品がすごく好きなので、最後の麦茶とかの回想シーン、「俺たちにもこんな時代があったのに…」な描写は、アイリーンとか犬猿の時に感じた「散々露悪をやっといて最後の最後で美化すなよ」という違和感を思い出した、緩急のためというのはわかるけど、あのキラキラ演出にはちょっとこそばいものを感じます、この時期は「最後は回想シーンで〆る」が鉄板だったんだネ。ミッシングでは絶対やらないでほしい!!笑
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