Fernweh

奇蹟がくれた数式のFernwehのネタバレレビュー・内容・結末

奇蹟がくれた数式(2015年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

ラマヌジャンに全く追いつかない社会。
ラマヌジャンを理解する人が海を渡っても出てこない孤独。ラマヌジャンが異国で味わう、数々の差別や習慣の違い。
見るのも辛いところがあるほどだ。

彼にとって「すべて」である数学が、研究が、誰にも理解されない孤独。数学の共通言語を持たない孤独。それでも英語を話すことを強いられ、それに当たり前に従うラマヌジャン。研究発表のために海を渡る信念も、思いの強さも、努力も、もっと理解する人がいていい。敬意のない人間関係ほど悪いものもない。一対大多数(全員)の差別発言の酷さも極まっていた。愛する人を連れて海を渡ることができなかった境遇があまりに気の毒。実母の愛もきつい。

それでも、数少ない理解者に出会えたこと、組織(より多くの人)からも最後には認められたことは救い。一途な彼の人生がどこまでも長いものであって欲しかった。
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